2018年4月13日金曜日

野口晴哉先生の本『風邪の効用』、ブログで採りあげた問題の解が見つかる、アキレス腱の冷え、湿度、すきま風の影響について

野口晴哉先生の本『風邪の効用』(ちくま文庫)からは教わることが多々あります。
けいじが今まで試行錯誤してきた健康上の問題について、いろいろと答えを出してくれています。
例えば、アキレス腱の冷え、湿度、すきま風の影響について。
①アキレス腱の冷えについては、2014年6月11日(水)のブログ『アキレス腱での冷え感知法、腰痛防止に役立つ』において、アキレス腱の冷えについて話していました。
それ以来、腰休めのときには足の親指と人差し指で片方のアキレス腱の部位をはさんで、冷たいかを探ります。
冷たければ、冷たい感じがなくなるまで足底で「ふくらはぎマッサージ」を行います。
冷えがなくなったところで、次の作業に着手するという具合にしています。
先生の本では190ページに【アキレス腱を温める】というのがありました。
◆疲れの中でも、特に大脳の疲れ、額が熱くて、頬が冷たい、そういう人はここを温める。
とありました。
けいじの場合は、ここを温めると腰痛防止に一役買っているように思います。
②湿度については、ブログで何度も採りあげてきました。
2016年9月9日(金)のブログでは、湿度コントロールに取り組んでいることを話していました。
先生の本の【冬の風邪】(p168-169)では、人間に最適な湿度を教えてくれています。
◆湿度は65パーセントを越さないよう注意せねばなりません。60パーセントを2、3パーセント前後する辺りが人間には好適です。湿度は多いより少ない方がよく、乾いた空気の中で水を飲むこと、これは健康を増進するのに役立ちます。
◆体が乾いたら水を飲むこと。ただ、乾いてからガブガブ飲んでも、水は素通りするだけで吸収されない。まず一口、口に含んで、しばらくして吐き、改めて少しずつ飲む。風邪の時もこの要領で飲めば風邪は抜けます。
冬、ストーブに水を入れた容器を乗せて湯気を立てているのは、人間の体の保全という点では鬱滞を多くし、弛緩させるので、多すぎるし湿度は衛生上よろしくないとおっしゃっています。
また、【梅雨時の体の使い方】(p161-163)においても、湿気の問題を取り上げています。
◆梅雨になると、どういう体が故障を起こしやすいかといえば、湿気で皮膚を包まれると一番影響を受けるのは、泌尿器と呼吸器である。普通人でもあまり湿気が多いと蒸し暑く、息苦しく感ずる。蒸し暑い時は体を積極的に動かし、息苦しくだるい時は深呼吸をすると、そういう感じは薄らぎ、思い切って大股に5、6歩歩けば、だるいのがとれる。坐骨神経の周辺の筋硬直がだるさの原因であり、息苦しいのはその影響です。それを伸ばすように歩いてみると、すぐ体で判る。
◆湿気で鉄の錆びることは御存知と思うが、人体の構成物質にも、その湿気で錆びる鉄があることを考え、停滞しないよう積極的に動かすことを行なうべきでしょう。
③すきま風の影響については、次のブログで採りあげていました。
2016年7月9日(土)『腰痛サインあらわる、夜風の寝冷えによる、軽症で助かる』
2017年9月27日(水)『腰痛再発省みて、窓開けによる足の冷えから⁉、車の運転にもチャレンジする気が起こる』
それに対する答えが【梅雨時の体の使い方】(p161-163)、【夏の風】(p164-166)に述べられていました。
◆梅雨時の風邪は汗を引っ込めた捻れ風邪。四月と違って捻れ体癖の人に多い。汗の引っ込むのは風、特に隙間風である。寒い頃は注意している人も多いが、梅雨頃にはツイうっかりして冷やす。捻れ体癖の子供をもっている人は早目に蚊帳を吊ったらよい。蚊帳は蚊のためより、風や、暁方の気温で冷やすことを予防するのに効果がある。しかし眠っている時以外は積極的に勉強し運動していれば、
警戒の必要はない。
◆7月ともなれば汗の始末のことを考えねばならないはずだが、汗が出るような暑さが続く間は汗の始末はあまり考えなくてよい。汗が出れば疲れは抜ける。夏働ける理由だ。
◆9月の終わり、汗が出るほど暑いが、風が冷たいというようになると汗の始末が急に必要になる。それは出た汗が引っ込んでしまうからだ。引っ込むと皮膚が鈍り、筋が硬くなる。汗の内攻というような、いろいろの現象が生ずる。夏風邪もその一つだし、だるい、重いもその一つである。風に当たってもすぐ汗の出る季節は心配ないのだが、近頃はルームクーラーの普及と乱用によって、秋の入口
の心配を七月からしなければならなくなりました。
◆背に涼風を長く受けないこと。湯上りの汗を扇風機で乾かさないこと。特に汗をかいた赤ちゃんを風通しのよい場所に寝かせないこと。クーラーの前は最もいけない。クーラーの風を直接体に受けぬことが特に必要。汗は拭くこと、これが第一。もっとも体力が充実している間は心配はない。また涼風も、前から受けるものは警戒しないでもよいが、背中に風を受ける時は汗を拭うことが必要。幼児と60を越した人はこういう消極的な注意が要る。
◆だから、冬は窓を開けて眠ることはよいが、夏はいけない。涼しいのはよいが、風を直接肌に当てるのは起きている間だけで、眠ってからはいけない。夏の衛生はそれと、動くこと、汗をかくこと。
◆毎年のことだが、夜眠る頃暑く、暁方冷える頃になると、夏風邪、神経痛、リューマチ風の筋肉痛、脚がだるい、眼が痛む、腹痛、腰痛、胸痛、頭痛、吐気等々が伴う状態の人が多くなるが、朝起きて脚湯を三分して擦るようによく拭くと、いろいろの症状がなくなってしまう。クーラーの強い部屋に長くいた時なども同じで、脚が冷えたための現象と考えられます。
というわけで、やはり夏のすきま風、窓を開けて寝るのはよくなかったのでした。
人間の体を知り尽くした野口整体だけあって奥が深いですわ。
自分のモノにするにはちょっと難しそうですけどね。
2018年4月10日(火)のブログで、風邪の経過方法について、後日まとめて紹介したいと話していましたが、これも時間がかかりそうです。
この機会に先生の他の本も読みなおしてみますかな。
この本を貸してくれた、婿殿には感謝ですわ。
有り難いことです。

0 件のコメント: