2016年7月13日水曜日

天野彰さんの『「おひとりさま」の家づくり』、次はドミニック・ローホーさんの『屋根ひとつ お茶一杯』に出会う

先に、天野彰さんの本にはまって『「おひとりさま」の家づくり』も併せて読んでしまったという話をしていました。
それでは、その本についても付箋の入った個所、つまりお気に入りの文章を拾ってみたいと思います。
◆情報化社会が進めば進むほど、人は孤独になり、もっと言えば孤独感に憧れるというか、右を見れば人がいる、左を見れば今日明日の食べ物があるという当たり前の社会生活に慣れきった人間が、あえてひとりの喜びを求めるようになることも、長年家づくりに携わってきた私の目から見ると、当然のことかなと思うのです。(序章p7)
◆もともと人は個で生まれ、そして個で死んでいく存在です。
当然、そこには人生それぞれの時期に家が必要になってくるわけです。しかし、家はたんに雨露をしのぐだけのものではなく、そこには自分自身が社会から逃れ、安心して本当の「個」になりきれる場所という要求が生まれてきます。(c1p23)
◆家づくりでもっとも大切にすべきことは、自分を家に合わせるのではなく、自分に合わせた家をつくる(もしくは、リフォームすることです。(c1p29)
◆いくら家族と一緒でも、人生の楽しさを感じるのは自分自身、つまり「個」なのです。
したがって、衣食住において誰もが自由に過ごせるということが、「生活を楽しめる家」のテーマとなってくるでしょう。(c3p73)
◆風通しをよくするメリットは、室内に湿気や熱気、化学物質が溜まるのを防ぐだけではありません。自然の風というのは、精神的な面からも非常によい効果があるものです。
開け放した窓から入ってくる季節ごとの風は人の心に安らぎをもたらします。夏や春秋はもとより冬に窓を開ければ、冷たい風が入ってきますが、そのピリッとした身の引き締まるような感覚も、人間の心と体にとっては必要なのではないでしょうか。(c4p136)
◆家づくりでは夫婦や家族はひとつではないのです。夫婦を別々に考えると、まず、夫と妻という意識を捨てることが、大切だということが分かります。そして、それぞれがまったくの別の「個」の立場で家づくりを考え「おひとりさま」となり、それぞれが一番望んだ家を設計し、そこに夫と妻が"縁あって住む"といった考え方が、先々までお互いに存在価値を認め合う、よい家づくりにつながるのです。
「よい家」と盛んにいわれていますが、「個」の本音を大切に実現することこそが結果として「よい家」につながると思います。(あとがきp188)
◆本音の家づくりを実践してみると、新しい人生が開けていくと確信しています。
そして、家はその人とともに生きていくのです。(あとがきp189)
先に、佐々木典士さんの『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』という本を読み終えたという話をしていました。
その中にドミニック・ローホーさんが小さい部屋にすんでいるという記述がありました。
そこで、該当しそうなタイトルを探しているとドミニック・ローホーさんの『屋根ひとつ お茶一杯 魂を満たす小さな暮らし方』(講談社)という本に行きつきました。
読みはじめましたが、『魔女の宅急便』の影響で今は14㎡の屋根裏部屋に住んでいるようです。
ドミニック・ローホーさんの本は今までに3冊読んでいたのでした。
シンプルに生きる(幻冬舎)副題「変哲のないものに喜びをみつけ、味わう」
②シンプルを極める(幻冬舎)副題「余分なモノを捨て、心に何も無い空間を作る」
シンプルに暮らす(中経出版)
またもや、導かれて再会した感じがしますわ。
有り難いことです。
ありがとうございます。

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