2017年2月2日木曜日

森昭さんの『歯はみがいてはいけない』、衝撃的な内容に驚く

またまた、すばらしい本にめぐり会えましたですわ。
待ち望んでいた本がとうとうやってきたのです。
2016年11月にブログでも紹介していた森昭さんの「歯はみがいてはいけない」(講談社)という本です。
まず、タイトルが衝撃的です。
それに内容も衝撃的でしたわ。
一気に読み切ってしまいました。
・スウェーデンでは寝たきりの人はほとんどいないのに、日本では100万人以上が寝たきりになっている。
この原因が「歯」だというのです。
・スウェーデン人は80歳で歯が21本以上残っているのに、日本人は10本以下。
どうも、「日本式の1日3回の歯磨き」が次のような流れで悪さをし、最後は寝たきりになっているようなのですね。
・歯や歯ぐきにダメージを与える
・歯周病を引き起こす
・歯の喪失
・口臭
・全身病
日本では一時期、携帯電話・家電製品などが世界標準から外れていてカラパゴス化していると騒がれたことがありました。
日本の歯科医療もどうもカラパゴス化しているようなのです。
・日本では「食べたらすぐみがく」が、ほかの先進国では「すぐみがいてはダメだ」となっている。
・ほかの先進国での歯科医師の仕事は虫歯を治すよりも、なぜそのような口の状態になったかを考えて、再び同じ状態にならないようにしている。
・世界的には小さな虫歯は治さずに生活習慣を改善することで様子を見るという流れになっている。
どうも、歯みがきは虫歯予防のためだけではないようです。
2015年2月に「腸内フローラ」についてとりあげたことがありました。
同じように「口内フローラ」というのもあるようです。
口の中は感染源となる細菌(口腔内細菌)の温床だそうです。
アメリカには「デンタルフロスしますか、それとも死を選択しますか?」(Floss or Die)という言葉があるとか。
つまり、デンタルフロスをして歯垢をとらないと、死につながる全身病になりますよ、と警告しているのだそうです。
また、口内環境にとって「唾液の力」が欠かせないようです。
・食後の柔らかくなった歯を元通り硬くしてくれる
・感染症を引き起こす細菌のかたまり=歯垢の増殖を抑えてくれる
そのため、「食後のすぐの歯みがき」はよくないわけです。
日本の歯科医療が「ガラパゴス化」して、いつの間にか独自に習慣化してしまった"間違い"を正し、寝たきりにならないための歯科医からの提案も行われています。
これは、直観的にホンマモノだと思いましたわ。
デンタルフロスをメインに使って起床直後と就寝前の歯みがきを励行しますかな。
有り難いことですわ。
ありがとうございます。

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