2018年4月18日水曜日

けいじの健康法、自然の摂理に任せる、野口晴哉先生の『風邪の効用』に示唆が

けいじは健康法について今まで特別なこだわりがありました。
それは摩訶不思議な健康法というものが何かあるのではないかと、ずっと思い続けてきたことです。
自然に授かった体ですから自然に回復・維持する方法が何かあるのではないかと。
腰痛があっても、左右の視力バランスが悪く白内障が進んでいても、今のところ医療行為には走っていません。
そのような健康法を示唆するようなことばが、野口晴哉先生の本『風邪の効用』(ちくま文庫)にありました。
この本は奥が深いので、しっかりと内容を身に付けるべく、今また読み直しているところでした。
そこで、示唆を与えてくれていることばに出会ったわけです。
そのことばを【風邪は治療すべきものか】(p24-p26)から抜粋してみます。
◆私は体を整える方を主にするのだから、病気を治すために体を悪くするようなことは嫌だと思っている。例えば、瘭疽(ひょうそ)などをすれば指を切ってこれで治ったと言うのですけれども、切った指は永久にそのまま歪んだ形をしている。そういうのは治ったのではなくて、瘭疽(ひょうそ)の他にもう一つ、治療と称して体を傷つけたのだと私は思うのです。そういうのは本当の治療ではない。
◆だからそういうことをするのが治療だと考えていることが間違いなのです。やはり天然のまま傷つけず、むしろそれを鈍らせず、萎縮させず、自然のままの体であるようにするのでなければ、本当の意昧の治療とはいえないのではあるまいか。
◆最近のように臓器を除られている人が多いと、私のように体の自然のはたらきというものを利用して健康を保って行こうとするものには、とても不便なのです。
◆まあ心臓がないという人はありませんが、腎臓がなかったり、子宮がなかったり、卵巣がなかったりする人はザラで、そういう人を円満に治そうなどと考えても不可能である。だからいちいち、どこか切った処はありませんかと訊かなくてはならない。
◆とにかく、天然の体をできるだけ天然に保たなくてはならない。そうなるといろいろな治療行為よりは、却って風邪を上手に引き、上手に経過するということの方が意義があるのではなかろうか。だからいろいろな病気を治す方法よりは、風邪を上手に経過する生活法といいますか、それを会得しておけば、癌になるとか、脳溢血になるとか、そういう麻痺した体も正すことができる。従ってそういうような病気にならないですむ。
これを読んでいて、風邪もそうですが、腰痛も上手に経過するのがいいのではないかと思いましたわ。
つまり、けいじの風邪、それに腰痛は大病しないために天が与え給うた無理しないためのセンサーなのではないかと。
そのように考えてみると、腑に落ちるところがありますわ。
これは有り難いことです。
ありがとうございます。

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