2017年10月29日日曜日

田中尚喜さんの『百歳まで歩く』、杖の効果を学ぶ、腰痛時に大活躍のウォーキングスティックを思い出す

田中尚喜さんの本『百歳まで歩く』(幻冬舎)にて杖の大切さを教わりました。
【「転ばぬ先の杖」の話】(p174-177)は、まさに目から鱗が落ちるような思いでした。
9月の腰痛ではウォーキングスティックに救われていたのですからなおさらです。
杖は見た目が年寄りじみているし、足の筋肉が弱ってしまうのではないかと、けいじも思っていましたから。
そういえば、英国の紳士はステッキを使っていてもかっこいいですからね。
腰の弱いけいじですから、70歳を目途にステッキの似合うじいさんを目指していきますかな。
それでは、【「転ばぬ先の杖」の話】からその目から鱗の個所を紹介します。
◆「転ばぬ先の杖」といいますが、これは、「転倒して骨折して杖が必要になってから使うのではなく、高齢になったら杖を使って転倒を予防する」ことを指しているといえます。
◆杖を使ったら杖に頼って足の筋肉が弱ってしまうかというと、そうではありません。
杖には曲がってしまった背中を伸ばす働きがあります。そして痛みがある場合は杖が足にかかる力を腕に分散することで痛みを和らげたり、痛みのある部分を安静にする効果もあるのです。
◆むしろ早めに杖を使うことが、加齢によって脊柱起立筋や腹筋が弱って、腰が彎曲するのを遅らせ、最終的に自分の足で歩く能力を長く維持することを可能にするのです。
さらに、葉巻と杖がトレードマークの吉田茂元首相を例にして、次のように述べておられます。
◇吉田茂元首相はイギリス紳士風に杖の似合う人で、晩年まで背
筋が伸びて、杖をつきながら結局は長く自分の足で歩いていたことで知られています。
◇吉田元首相の場合は歩行が困難になるなど、絶対的に杖が必要になって杖をついたのでないでしょう。護身的な要素もあって早めに杖をつくようになったともいわれていますが、このように早めに杖を使うことで、膝が曲がらず背筋をシャンと伸ばして歩くことが長く続いたのです。
◇杖を使いながらの歩行の積み重ねが、歩行に必要なお尻や脚の筋肉の老化速度を遅らせたことが考えられます。
吉田元首相は89歳で亡くなられたわけですが、当時の男性にしては長生きのほうです。ましてや戦後の混乱期の首相、その重責も考えると、長命には杖を使いながら長く歩行能力を維持したことも関係しているのでしょう。
この話に関連する、けいじ事があります。
けいじは、スーパーで買い物するときに必ずカートを利用することにしています。
カートのグリップを握ることで背筋が伸びているような気がしています。
買った物をカートに入れることで腰にかかる負担が軽減しているように思います。
これを押していると、買い物が苦痛でなくなりましたから。
カートを押していないと、何故かすぐ疲れを感じます。
同じような効果が杖にもあるような気がしてきました。
有り難いことですわ。
ありがとうございます。

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