2017年9月6日水曜日

がんばらない・努力しない、自分らしく生きるための指南書、心屋仁之助さんと中野信子さんの本

なぜか、時を同じくして、同じような内容の本を借りて読んでいました。
①『がんばっても報われない本当の理由』(心屋仁之助、PHP研究所)
②『努力不要論』(中野信子、フォレスト出版)
どちらも似かよったようなことを述べているように思いました。(特に朱記個所)
まず、①の心屋仁之助さんの本から心に響いた言葉を採りあげてみたいと思います。
心屋仁之助さんの本については、何度かブログでも採りあげたことがあります。
◆自分の価値は、[すでにある」んじゃないだろうか。
すでに価値があるのに、そんなことしなくても十分に認められているのに、「もっと、もっと」と、がんばって外側にいろいろな価値をくっつけようとしていたんじゃないだろうか。(p25-26)
◆ファーストクラスで旅をしていた友人に教えてもらったことですが、空港のラウンジをのぞいてみると、ビジネスクラスのラウンジでは、多くの人が、スーツ姿でパソコンを開き、搭乗までの間も必死になって仕事をしています。
そう、がんばる人、能力の高い人、"自力"の人です。
しかし、ファーストクラスのラウンジを見れば、ようすが一変。
たいていの人がカジュアルな服装でくつろぎ、飲み物片手に談笑していたり、ゆったり雑誌を読んでいたり、マッサージにひたっていたりするのです。
「自力」の世界は、がんばっても、ビジネスクラスが限界。
でも、「他力」にのっかれば、がんばらなくてもみんなと一緒に豊かになれる世界へ行けるのです。(p103)
◆今いる場所で、自分らしく生きましょう。
「あなたは、素晴らしい存在」です。自分の価値を信じて、自分を楽しませ、自分のやりたいように生きましょう。(p143)
◆「どんな自分も素晴らしい」を前提にしたら、あとは自分を信じるだけ。
やりたくないことは、やめる。
やりたいことだけ、やる。
実にシンプルではありませんか!(p145)
◆ガマンしている間は、自分らしさを殺しているんです。自分らしく生きてないで、人生がうまくいくはずないですよね。
ガマンばかりだから、口を開けば、不平不満や人の悪口。
ガマンばかりだから、やりがいもなく、毎日が楽しくない。
そのうち、そんな自分が嫌いになってしまう。
本音で生きましょう。(p146)
◆やりたくないことは、「やりたくない」って勇気を出して言っていいんですよ。
「でも、この仕事、勉強になるんです」
それは、本音を隠すための言い訳です。そうやって自分を説得して、ごまかして。
いったい、いつまでがんばり続ける気なのかな?(p146-147)
◆だけど、本当になんにもしない人になったとき、次の扉が開くのです。
それは、「手持ちぶさた」という扉。
「ああ、ヒマ」「手持ちぶさた」
そんな状態になったとき、ほとんどの人が気づくはずです。
これまでやってきたことは、実は自分が大好きな仕事だったんじゃないかって。
すると、これまでとは違うスイッチが入ります。
これまでの「やるべき」「やらされている」のスイッチから、「やりたい」のスイッチに変わるのです。
「やりたい」こと、「好き」なことなら、人は、がんばらなくてもやれるのです。
やっていることは同じでも、がんばらず、楽しんでやるから報われるのです。(p193-194)
◆だから、今を楽しもう。
楽しんでみる。幸せなことにする。
考えたところで、未来は勝手にくるのです。
今から想像しても、何が起こるかなんてわかりません。
万が一何かあったとしても、「困ったときに考える」「追い詰められてから決断する」。
◆あれをしちゃいけない、これをしちゃいけないと、禁止事項にばかりとらわれないで、「いけない」を全部「いい」に変えてしまう。今を精一杯楽しみたい。
愛と笑いに満ちた入生を!
それは自分が決めるか、決めないか、だけなのです。
なかなか良いことをおっしゃいますね。
一方、②の中野信子さんの本も素晴らしくて奥が深いので、一度読了したのですが、また読み始めていますわ。
中野信子さんも何度かブログで採りあげています。
何故か、彼女のコメントはけいじ好みなのですね。
イチイチ頷ける感じです。
昔はけっこう変わり者だったようです。
「Extra File 」の中に書いておられます。
優れた天才肌の頭脳の持ち主ですから、寄りつきがたいと思っていましたが、それを読んだら親近感を覚えましたわ。
それでは、「はじめに」から触りの部分を少しだけ紹介してみます。
◆私は、脳のことを少しばかり研究したり勉強したりしてくる中で、努力というものの本質が持つ、心理的な罠(わな)について気づくことができました。また、人が持っている能力は、生まれつき持っている才能でどれくらい決まるのか、努力でどれほど変えることができるのかについて、一定の知識を得てきました。
こうした知識を持って、世の中を見てみると、じつに無意味な努力を重ねさせられ、そのうえに搾取(さくしゅ)されてしまっている人が多いことがわかるのです。本当は、声を上げるべきなのに、すべて自分のせいにしてしまう。
それを美しいという人もいるでしょう。声を上げないのは日本人の美徳だという人もいます。でも、本人は苦しい。
それに、このままでは国が滅んでしまうことにもなりかねません。このことについては、本文でもっと詳しく説明していきます。(p2)
見栄を張るためとか、周りの人に自分の存在意義を認めてもらうだとか、自分で自分に言い訳するための努力はもうやめにしませんか。
こんなことを続けていれば、いつまで経ってもあなたの人生は、あなたから搾取したい誰か他人の思惑に左右されてしまいます。(p2-3)
◆見返りを期待して、楽しくもないのに苦痛を伴う努力を重ね、恨みをため込むくらいなら、やめたほうがいい---。
そんなさんまさんのアドバイスは、努力というものの本質をついています。(p4)
◆本書は、不本意な努力を無意味に重ねてしまっているみなさんに、本来の自分を取り戻してもらうことを目的に書きました。(p5)
いやぁ、いずれも自分らしく生きるための指南書として、素晴らしく良い本ですわ。
有り難いことです。
ありがとうございます。

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