2017年9月12日火曜日

中野信子さんの本『努力不要論』、『科学がつきとめた「運のいい人」』を思い出す、自分は奇跡的な存在なのだ

中野信子さんの本『努力不要論』(フォレスト出版)を引き続き、再読しています。
が、まだプロローグのところで足踏みしています。
いろいろと思い巡らしていますわ。
それは【◎高IQ 不要論】(p27-30)についてです。
◆本当にIQが高いことが良いことなのかどうか……、それは誰にもわからないのです。
1つ確実に言えることは、生物の目的はもっとずっとシンプルだということです。
◆なぜ、あなたが今のような姿をして、今のような能力を備えて生きているのか?
それは、あなたをつくった前の世代の生き延びる力が高くて、その遺伝子を持ったあなたという子を残すことができたからです。
◆個体として生き延びることと、集団として生き延びること(ヒトは単為生殖ではないので、子を残すのに少なくとも異性がもう一体必要です)。
この2つの条件だけが、性質が次に残っていくかどうかを決めます。
◆生物学的なレイヤーでの「優秀」というのは、本人の生存にとってではなく、多くの凡人の生存にとって有利かどうか、という設計になっているのが面白いところです。
◆ですが、みなさんが問題にするのは、社会的なレイヤーでの良い悪いであることがほとんどでしょう。生き延びられるかどうかには直結しない、局所的な勝負に勝てるかどうかにヒトはこだわってしまうのです。
◆学歴の高さがかえって、子供を残しにくい方向にヒトを誘導してしまうということを示唆するデータもあります。
◆IQや学歴の高さというのは、無駄な才能かもしれないのです。IQが高いことがいいのかどうかは、その人がどういう人生を選ぶかによって変わります。生き延びていくために本当に必要なのかどうかは、誰にもわからないのです。
何か示唆に富んでいますよね。
どうもよく分からないところもありますけどね。
下線のところを読んでいて2014年4月7日(月)のブログで紹介していた次の本を思い出しましたわ。
『科学がつきとめた「運のいい人」』(中野信子、サンマーク出版)
再度、引用してみます。
≪自分は運が悪いと思っている人は、まずは自分の命がこの世に誕生した奇跡に目を向けてみてください。
人の命は、精子と卵子が出会うことで生まれます。
1回の射精に含まれる精子の数は、個人差などもありますが1億~4億個とされます。射精後、精子は卵子の待つ、子宮の卵管膨大部へ進むのですが、そこへたどり着けるのはわずか数十から数百個の精子のみ。さらに受精できるのは、そのうちのほぼ1個です。
受精がうまくいっても受精卵が子宮内に定着する着床の確率は約75%。着床してもそのうちの何割かは妊娠まで至りません。さらに妊娠したとしても、全妊娠の約15%で流産が起きるとされています。
このように、私たちの命は、膨大な数の精子からたった1個だけ選ばれた精子が、卵子と出会い、数々の幸運を重ねて、ようやく誕生したのです。
こう考えると、自分がこの世に生を受けたこと、いまここに生きていることが奇跡なのだと感じませんか。≫
命を粗末にしてはいけないことを実感します。
やはり、生物学的にはこの世に存在していることだけでも奇跡的で価値があることなのですからね。
そう考えると、まことにもって、
有り難いことですわ。
ありがとうございます。

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