2012年11月13日火曜日

日本人気質、散歩についての省察

森本哲郎氏が散歩について省察している文章がありました。
「日本人は用事以外の目的で好きな道を歩くことをヨーロッパ人から
教えられたわけである。」
(「散歩」『老いを生き抜く』)
日本には散歩という習慣が明治になるまでなかったようです。
さもありなん、と思いました。
散歩、ウォーキング、自転車コギといいながらも、いつしか、用事に
結びつけてその延長線上でつい考えてしまっていますから。
気晴らしや健康のためだけに、ぶらぶら歩くことは、どうも馴染みません。
森本哲郎氏は日本で散歩が馴染まないのはヨーロッパのように散歩に
相応しい景観が用意されていないからだと指摘しています。
けいじは、日本人古来の生真面目な気質に由来するのではないか、と
考えてしまいます。
ジムなんかに行くよりは、掃除などの日常生活の動作を健康法に
結びつけて考えてしまうような生真面目さに!
南雲吉則先生もそんな一人ではないかと思います。
「時間を作ってジムでトレーニングするよりも、こうして日常生活の
中で体を動かす工夫をしたほうが効率的で理にも適っています。・・・
まずは日常生活を振り返り、体を動かせる場面を作っていくことの
ほうが大事なのです。」と。
(「電車で吊り革につかまらないと」『50歳を超えても30歳に見える
生き方』)
これには、まったくもって同感です。
昔は、毎晩、お酒の飲みすぎで実践できていませんでしたけどね。

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